デジスコ選びのポイント
デジスコが欲しい!
っていう方に、ほんのちょっとのアドバイスです。
デジスコは、デジカメ、スコープそれにデジカメとスコープを結合する、デジカメアダプターで構成されます
さらに、フィールドで鳥などを撮影する際に重要なのが、三脚・雲台・レリーズコードバランスプレート等です。
これらの選択が上手くいけば、快適なデジスコ生活が楽しめます。

スコープ選び
まずはデジスコの主役、スコープの選択です。
たくさんのメーカーから発売されてます。
国産ではカメラメーカーのニコン、同じくカメラメーカーで天体望遠鏡でも有名なペンタックス、天体望遠鏡メーカーのビクセン、変わった所では、コルゲン・コーワで有名は薬メーカーのコーワ等々。

ちなみに私が使っているのは、コーワです。
コーワは唯一、レンズに高級天体望遠鏡に使われる硝材を使った、フローライトレンズを採用しています。
(コーワの全機種ではなく、プロミナーと呼ばれる機種のみです。)

外国製ではライカ、ツァイス、スワロフスキー等。

結論から言うと、性能と価格は、ほぼ比例してます。
ただ外国製に関しては、ブランド的な意味で多少割高なような気もします。
スコープは写りに最も影響するパーツですから、多少の無理をしてでも、出来るだけ高性能の物を選んだ方が、後々後悔しないで済むと思います。

レンズには色収差という、やっかいな現象がついて回ります。
光の波長によって、レンズを通る時の屈折率が違うためです。
このため、望遠になればなるほど、スコープを覗いた時の画像の回りに色のにじみが出てしまします。
それを出来るだけ少なくするため、EDレンズとかフローライト・レンズとかいうレンズが使われます。
これが、高価になる原因です。
ですからスコープを選ぶ時は、こういったレンズを使った物を選んだ方が、明らかに綺麗な写真が撮れます。
この差は大きいです。

しかし、一番高価な物なら最高かというと、そうでもありません。
各メーカーからはいろいろな口径のスコープが発売されてます。
60mm台、70mm台、80mm台が主な口径です。
口径は大きければ大きいほど、明るくスッキリ見えます。
明るければシャッタースピードも早くなりますから、ブレの心配も少なく、暗い時などは強〜い味方になりますが、もちろん価格も高くなります。
ただし口径が大きいほど、被写界深度も狭くなります。
つまり、ピントの合う奥行が狭くなります。
ブレの心配は減りますが、ピンボケの確立が高くなります。
もちろん機材は大きく重くなりますから、《飛び物》なども狙ってみたいという方には60mmクラスがいいでしょう。
デジスコに関しては、大は小を兼ねない場合もあります。
この辺の判断は、デジスコでどんな物を狙うかによっても変わりますので、じっくり考えて選んでください。

どんな物を狙うかで思い出しましたが、私のスコープTSN-3Nは《傾斜型》です。
ほとんどのスコープには接眼レンズがまっすぐ付いている《直視型》と、曲がって付いている《傾斜型》があります。
特に月や星を狙う場合は《直視型》では姿勢が不自然になり、3分と見ていられないでしょう。
《傾斜型》は目標に狙いを付け難いような印象がありますが、私が実際使ってみて、そんな事はまったくありませんでした。
これは使い勝手の問題で、性能には関係ありませんが、《傾斜型》も悪くないですよ。

《DIGISCO.COM》っていうサイトでは、各メーカーの色々なスコープについての情報が豊富で、私がスコープ選びをする際、とても参考になりました。
また、私が選んだコーワのスコープに関しては、《福岡プロミナークラブ》が参考になりました。
デジスコに関して、他にもたくさんのサイトで紹介されてますから、それを見てジックリ選んで下さい。


デジカメ選び
デジカメは、デジスコに向く物、向かない物があります。
私の場合は、以前から持っていたニコンのクールピクスE990が、運良くデジスコ向きだったので、それを使っています。
スコープ選びが決れば、そのスコープ用のデジカメ・アダプターの適合表でどんなデジカメが使えるかは分ります。
最近では、高倍率ズーム機に対応したアダプターも発売されてますから、もし現在デジカメを持っているなら、そのデジカメがデジスコに使えるか調べてみて、使えるようなら、まずはそれを使てみるのが一番だと思います。

私がデジスコを始めて感じたのは、連写性能の重要性でした。
鳥のように動く物に対してはもちろんですが、月や惑星などを撮るにも、できるだけ短い時間に数多くの写真を撮った方が、後で合成(コンポジット)するのに有利ですよ。
ちなみに、月や惑星等の写真の合成には《Registax》っていうフリー・ソフトウェアがあります。
英語なので、私にとっては少々辛いのですが、これは効果絶大です。
コンポジットなどの具体的な方法は、《夜のレタッチ大作戦》のページで紹介しました。


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