ドライブ日記
2005年6月19・20日
能登・輪島


梅雨空が気になる中、一泊二日の能登半島ドライブに出かけました。
片道500kmはあろうかという、私にとっては久々のロング・ドライブです。
幸い天気予報では、梅雨前線は日本列島の南の海上あるようで、
天候は二日とも大丈夫のようです。

行きのコース予定は、上信越道〜北陸道〜富山県高岡市の瑞龍寺、
その後一般道で能登半島の東側を海岸沿いに走って、宿泊地の輪島です。


6月19日 (1日目)

午前5時出発。
初めは曇りで、うっすらと霧がかかったような天気でしたが、
松井田の手前あたりから霧雨になってしまいました。
あ〜、昨日約1時間かけた洗車は何だったんでしょうか。

横川SAで、霧雨を眺めながらの朝食をとりました。


上信越道


佐久あたりからは雨も止み、上田あたりでは薄日が差し始めました。
チョット暗い気分でしたが、この辺りからはいよいよルンルンのドライブ気分です。
一気に長野ICを抜け、しばらくするとまだ残雪の妙高の山々が目に飛び込んできました。
この辺で一休み、と妙高SAへ入ると、車から降りたとたんにキビタキが出迎えてくれました。


妙高SA

瑞龍寺についたのは午前10時、出発してからちょうど5時間でした。
チョットゆっくりペースですが、途中、休み休みでしたから、ほぼ予定通りです。

道路標識に従ってクルマを停めた駐車場から瑞龍寺までの道(参道?)は、
中央が歩道になっている立派なものです。


駐車場から瑞龍寺への歩道

参道を進むと、初めに総門があります。
総門の手前には木陰にベンチがあり、旅行社の添乗員さんやバスの運転手さん
らしき人達が休憩をしていました。
ここの受け付けで拝観料を払って入ります。


瑞龍寺総門(重要文化財)

総門を抜けると、国宝に指定された山門があります。


瑞龍寺山門(国宝)

山門をくぐったとたん、別世界に入ってしまったかと思えるほどの風景が現れます。
四方を回廊に囲まれた中には、色鮮やかな芝が敷きつめられ、その中央に仏殿があります。


瑞龍寺仏殿(国宝)

この瑞龍寺には、まだまだ沢山の素晴らしい物があり、
もう一度ジックリ時間をかけて見てみたい所です。

瑞龍寺を見学してクルマに戻ったのが11時半。
クルマに乗って、次の目的地をカーナビに入れると、ここで大変な事に気付きました。
計画では4時には宿に着いて、ゆっくり温泉につかり冷たいビールをと思っていたのですが、
予定のコースを周ると、宿に着くのは、4時どころか夕食にも間に合わない感じです。
仕方ないので予定を変更し、能登有料道路を使って時間を稼ぎ、明日走る予定だった
上大沢・輪島間の海岸線ドライブをすることにしました。

氷見から国道415号線で羽咋市へ行き、そこから能登有料道路にのって、
此木ICで降り、上大沢へ向かうルートで、これなら3時半頃には宿に到着できそうです。

上大沢の手前7〜8kmの道は、大変狭い上に分りづらくて、
カーナビなしでは難しかったかと思えるような道でした。
そんな道を走った後、突然目の前に広い海が現れた瞬間は、感動ものでした。


念願の海岸線ドライブ直前でニコニコの私〜上大沢にて

上大沢・輪島間は想像通りの素晴らしい道でした。


大沢漁港

大沢漁港を過ぎてしばらく行くと、なんと道の真中に通行止の看板が!
一瞬、来た道を戻るのかと思いましたが、カーナビで調べると迂回路があるようです。


通行止めの看板(輪島側)

狭い迂回路を山側へ行くと、小さな集落に入りました。
道なりに進むと、なんと辿り付いたのは民家の庭でした。
仕方なくUターンすると、軽トラックが脇道から現れました。
道を譲ろうと思いクルマを止めると、軽トラックを運転していた方がわざわざ降りて、
「輪島へ行くんだろ? こっちへ行って、三叉路を左に行けば輪島方面だよ。」
と親切に教えて下さいました。


迂回ルートにて

迂回路の心配もなくなり、まわりの景色に目をやると、ここは海を見下ろす丘の上を走る道で
これもまた素晴らしいものでした。


迂回ルート

予想外の通行止めで迂回を余儀なくさせられましたが、そのおかげで
思わぬ経験をする事が出来ました。
ドライブに限らず、旅先でのハプニングもいいものです。


上大沢〜輪島間の眺め

上大沢〜輪島のドライブも、距離にすればわずか10km足らずです。
気が付くと前方に、今夜宿泊する宿が見えてきました。
しかし一旦宿を通り過ぎ、10kmほど先にある白米の千枚田を目指します。


今回のドライブで、嫁さんは白米の千枚田を見るのを一番の楽しみにしていました。
輪島へは25年程前にドライブに来たのですが、その時に見た白米の千枚田での感動が
忘れられないのだそうです。
当時はクルマ同士のすれ違いがやっと位の幅の道路の端に、
クルマを停めたような記憶があるのですが、現在は《千枚田ポケットパーク》という道の駅が
見晴らしの良い場所に出来ていました。


白米の千枚田

念願の千枚田の感想は? と嫁さんに聞いたところ、
「ウーン、何か以前と違うのよね。家に昔の写真があるから、帰ったら比べてみなくちゃ。」
との返事でした。

この日は私の準備不足から、予定の変更等を強いられてしまいましたが、
なんとか宿への到着だけは予定通りの午後4時でした。

この日の全走行距離は500.9 kmでした。


6月20日 (2日目)

午前8時に宿を出て、まずは輪島の朝市へ。
平日のせいもあるのか、残念ながら思っていたほどの活気はありませんでした。
特別欲しい物もなかったのですが、嫁さんが3袋千円のサクラエビを買いました。


輪島の朝市にて

朝市を一通り見てクルマに戻る途中、海沿いの道にこんな店を見つけました。
私はこういう赤提灯の店が大好きなので、知っていれば昨夜来たのでしょうが、
もし次の機会があったら、是非寄って見たいと思います。
ちなみに、嫁さんはオシャレな店が好きなので、絶対付き合ってはくれないでしょう。


輪島の海沿いの道でみつけた赤提灯

朝市の後は、国道249号線を通って能登金剛へ向かいます。
国道249号線は大変走りやすく、警察がネズミ捕りをしていれば数十kmオーバーで
捕まってしまいそうな道路です。


関野鼻

琴ヶ浜海岸は大変美しい砂浜です。
夏には海水浴場となるらしく、近代的な海の家のような建物もありました。
条件が悪かったのか歩いても砂は泣きませんでしたが、歩くとククッという感覚があるので、
耳を澄ませば聞こえたのかもしれません。


琴ヶ浜海岸 (泣き砂の浜)

ヤセの断崖は以前来たのですが、そのすぐ近くの義経の舟隠しは初めてでした。
義経が嵐の時に、48隻の舟を隠したと言い伝えられている入り江です。


義経の舟隠し

機具岩はたごいわは二見の夫婦岩と似ていることから能登二見と呼ばれるそうです。


能登二見 (機具岩)

巌門では、チョット偶然に遊覧船に乗りました。
嫁さんと二人で巌門の方へ歩いていると、船着場の人から
「乗りませんか〜。二人でも出しますよ〜。」
と声をかけられると、嫁さんが、
「あ〜、アレ乗りたい!」
と言い出してしまい、私は気が進まなかったのですが仕方なく乗りました。
しかし、乗ってみると気分爽快で、楽しいひと時を過ごせました。
気温30度近かったのですが、海の上の風はヒヤッとしていて心地よく、
更に、定員数十人の船が私と嫁さん二人の貸切ですから、それはもう最高の気分でした。


巌門

能登金剛からは、能登有料道路で一気に金沢へ。
お目当ては近江町市場での昼食です。
せっかくこういう場所で食べるのですから、《美味い=高い》では面白くありません。
そこで、雑誌で見た近江町市場内にある回転寿司の店に入りました。
一皿100円というわけには行きませんが、納得の味でした。

これで帰路につく予定でしたが、嫁さんが友達にお土産を買うというので、菓子会館
中田屋のきんつばを買いました。

我が家を目指して、金沢を後にしたのは、午後2時でした。


近江町市場

行きは上信越道を通ったので、帰路は関越道を通りました。

途中何回も休憩はとりましたが、ちょっとに前quitさんが妙高の帰りに立ち寄った時
に撮った写真をみせてもらった米山SAを思い出し、同じアングルから記念写真をパチリ。


北陸自動車道・米山SAにて

長岡JCTに近づくと、ふと路面が波打っているのに気付きました。
震災の傷跡です。
長岡JCTを過ぎ、小千谷〜越後川口あたりになると、路面状況は更にひどくなってきました。
初めて目の当たりにした震災の傷跡に、改めて地震を恐ろしさを感じました。
今更という気もしますが、被災地の皆さんにお見舞い申し上げます。












午後7時半に我が家に到着。
天候にも恵まれ、楽しい二日間を過ごすことが出来ました。

この日の全走行距離は536.5 kmでした。